山葵の寺

澄んだ水が滔々と湧き、満ちて流れるわさび田。

ここは静岡の奥座敷。

安倍川沿いを分け入った山間集落、有東木(うとーぎ)。

西暦1600年。今から400年以上も前に、この地で始まったというわさびの栽培。

駿府城、徳川家康公のお気に入りで、一頃は門外不出となったという有東木のわさび。

そもそも付近に自生していた天然わさびですが、栽培を試みたのが始まりと言われています。

わさびの栽培環境には、厳しい条件が求められます。

寒冷な高地で、広葉樹林帯から湧きで出るの清流が必須。

さらに収穫まで2年もかかるそうです。

有東木の菩提寺「東雲寺」には、なんとお寺の境内にまでわさび田があります。

そんな東雲寺では、ちょうど花まつりをやっていました。

おそらく旧暦ということなのでしょう。

美しい生花で飾られた花御堂。

お釈迦様の誕生を、小さな柄杓で甘茶をかけて祝います。

「天にも地にも我一人」

時にツーンとくるのもまた良し。わび・さびの効いた人生を。


2011年05月11日 23:26

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